210g (Size S)
221g (Size M)
240g (Size L)
258g (Size XL)
はじめに
100%メリノウールで仕立てたトレイルシャツ
上質なニュージーランド産羊毛をイタリアで織り上げた薄手で通気性が高い織地は、一般的なウールシャツのように暖かすぎず、強力な天然の消臭機能と調湿機能でいつでもさらりとした着心地。
ワイドフィットとオープンカラーでヒートアップし過ぎず、換気したい時はスナップボタンで一気に前を開けたり、素早く袖をまくり上げたり、寒いときは襟を立ててボタンでとめたりと、山と道のトレイルシャツ独自のディティールで防風性と体感温度を自在にコントロールできる。
制作ノート
山で着るメリノシャツは最高だ
肌寒くなってくると、山でも街でも、頭の先からつま先まですべてメリノウール製品を着ていることが多い。そんな僕だから、シャツもメリノウールのものが欲しかった。
ただ、従来の「ウールのシャツ」といえばネルシャツのように生地が起毛した、焚き火が似合う暖かな服のイメージだ。僕が山で着たいウールのシャツはそれとは違った。

Illustration: Jerry Ukai
僕が求めていたのは、ウールならではの格別の消臭機能と調湿機能を持つ、山の行動着として着られるシャツだった。ネルシャツはかっこよいけれど、暖か過ぎて行動着としてはトゥーマッチに思えた。
求める生地を探して巡り合ったのが、5-Pocket Merino Pants(旧製品名。以下同。2021年追記)でも採用しているイタリアの老舗ウールメーカーの生地だった。だが、上品な光沢のある100%メリノウールの織物は質感や感触は素晴らしいものの値段が高く、生地重量も軽いわけではない。道具としてどこまで価値ある製品が作れるかと考えた。
さらに生地の保温性テストを行うと、化繊のニットやバンブーポリエステルよりも保温力が落ちるという結果になった。ウールなのに保温力が低いという結果をどう受けとめるか。
最初はそもそも生地として良くないのではないかとも考えた。だが、僕が当初求めた「暑くないウールのシャツ」というコンセプトから考えると、保温力は低いもののウールならではの消臭機能と調湿機能を備えたこの生地は、行動着には最適なのではないかと考えることができた。
その生地で試作品を作り山で着てみると、適度にハリがあり肌離れも良く、何よりもウールの吸湿機能はやはり抜群で、「山で着るメリノシャツは最高だ!」と感じて仕方がなかった。
となると、「山と道の他の素材で作られているシャツはどうなんだ?」と思う人もいるだろう。僕もそのひとりだ。でも、3種類のシャツはそれぞれに長所と短所を持っている。
このシャツの短所は、やはり少し高くなってしまった価格だろうか。洗って干すときには手で伸ばしてやらないとシワも気になるだろう。だが、山での行動中に感じる100%メリノウールならではの快適な着心地は、それらを補ってあまりある長所であると僕は感じている。(2019年12月)
機能とデザイン
強力な天然の消臭機能
メリノウールは「1週間着続けても匂わない」と言われ、消臭加工を施された化学繊維に比べても、圧倒的に優れた消臭性を持っている。
その消臭メカニズムについては未だ多くの謎が残されているが、一説には、ウールは臭気成分の吸着量が極めて多く、繊維内に人間の嗅覚に届かないレベルで取り込むとも言われている。

夏涼しく冬暖かい、天然の調湿機能
「天然のエアコン」とも呼ばれるメリノウールは、衣類内の温度や湿度を調整し、快適な着心地を作り出してくれる。
暑いときには涼しく、寒いときには暖かくなるこの相反する特性は、ウールの「クリンプ」と呼ばれる繊維の縮れが生地内部に空気層を作ることで高い通気性と透湿性を保つことと、「コルテックス」と呼ばれる繊維の皮質部が取り込む吸湿量が外気の湿度に合わせて変化し、湿度が高くなればなるほど多量の湿気を吸湿することに起因する。
「クリンプ」が作る繊維内部の空気層はダウンや化繊綿と同様にロフトとして熱を保ち、同重量のコットンや化学繊維に比べて保温性に優れている。

トレイルのためのシャツ
シャツの素材として多く用いられている織物は、織り目がタイトに詰まっており、ニット生地と比べ同重量の同素材であれば防風性が高く、乾燥が早く、耐久性に優れるなどの特徴がある。
その上で山と道はシャツの機能性の本質を、織物ならではの防風性の高さと、ボタンで前開きできることで換気性が良く、衣服内に外気が循環しやすいことと捉え、山で使えるシャツ=トレイルシャツをデザインした。

強風下や肌寒い早朝や夕暮など、山では首元を保温したいと思う場面は多い。そこで山と道オリジナルのギミックとして、襟を立ててボタンで留められるようにした。非常にシンプルなデザインだが保温や防風の他、首の日焼け対策にも有効だ。

台襟のないオープンカラーで暑い時も首元に熱がこもらない。
スナップボタンで行動中も好きな箇所をスピーディに開閉できる。

背面にはタックを入れて、より腕を動かしやすくし、またフックなどにかけられるよう、ループを設けてある。
裾両脇にスリットを入れ、バックパックを背負ってもめくり上がらないよう、後ろ身頃を少し長く取っている。
袖は腕の動きを妨げないよう、アームホールを脇下に向かって広く取ったピボットスリーブを採用。
山と道のトレイルシャツの比較

- 調湿性=衣服内の湿度を、じめじめした時はサラリと乾燥した時はしっとりと一定に保つ性質
- 通気性=高いほど換気性が良くなり、低いほど防風性が高くなる
- UVカット=日光の紫外線を遮断する能力
素材
なぜ100%メリノウール?
メリノウールは優れた調温・調湿機能と天然の消臭作用など、ハイキング用行動着に適した性質を多く持つ一方、歪みや縮みが起きやすいことや耐久性の低さといった軽視できない弱点も持っている。
それらの弱点を補うため、現在の多くのメリノウール生地は化学繊維が混合されているが、独自試験の結果からも、化学繊維との混合率に応じてメリノウールの調温・調湿機能や消臭作用も相対的に減ってしまうことが明らかになっている。

蒸し暑い環境(気温30度・湿度90%)と、快適な湿度の環境(気温20度・湿度65%)のそれぞれで、繊維が含む水分率を比較した。
蒸し暑い環境では繊維がより多くの水分を含む方がサラッとした着心地につながり、一方で肌寒い環境では過度に水分を吸いすぎない方が潤いを保ってくれる。この両者の水分率差は環境に応じて衣類内を調湿する性能を表しており、快適性に繋がることが実証されている。
水分率差6.8%の100%メリノウール生地は蒸し暑い環境で衣類内をドライに保ち、湿度が低ければ適度な水分率を保つが、このことが、メリノウールが「天然のエアコン」とも言われる所以になっている。
イタリア製のメリノウール
Merino Shirtの素材には、ニュージーランドの自社農場で羊の飼育から糸の紡績、生地織りまで一貫生産を行なっているイタリアの老舗メーカーの100%メリノウール織物を採用している。
ネルシャツなどで使われている起毛感のあるウール生地と比べると軽くハリのあるリネンのような質感を持ち、100%ウールでありながら行動時も暑くなりすぎず、さらりとした着心地が続く。

メリノウールについて

ウールは調温調湿性、保温性、消臭性など、羊が過酷な自然環境を生き抜くために身につけてきた多種多様な特性を備えた天然繊維だ。
なかでもメリノ種の羊から取れるメリノウールは、繊維が一般的なウールよりも細く柔らかいためチクチクせず、肌着としても着用できることに大きな特徴がある。
ウール/メリノウールは、夏は涼しく、冬は暖かく、水や雨に濡れても体が冷えにくく、長時間着用を続けても臭いが気にならないなど、自然の中で行動するハイカーが必要な機能を多く兼ね備えている。
ウールの構造
ウールの繊維は、人の髪の毛や皮膚と同じアミノ酸からなるタンパク質を主成分とし、人間の髪の毛の表面のキューティクルと同様にウロコ状になった「スケール」という表皮と、「コルテックス」という皮質部から成る。
「コルテックス」は、オルソ・コルテックスとパラ・コルテックスというそれぞれ吸湿性が異なる皮質が組み合わさった構造からなり、性質の違う皮質が組み合わされることで、ウール繊維は「クリンプ」と呼ばれる縮れた形状を持つ。
この構造が、後述するウールの持つ優れた調温調湿性や保温性、汗冷えのしにくさなど、様々な特性を生み出している。

ウールのデメリットについて
優れた特性と機能を持つメリノウールだが、もちろん欠点もある。どうかメリット/デメリットを理解の上、着用してほしい。
- 水を吸って重くなる
含水率が高く、生地中に多くの水分を吸収するため、化繊に比べると乾くまでに時間がかかる。ただし、速乾性の高い繊維は水分蒸発と共に気化熱が生まれ、体温をも素早く奪ってしまうリスクもある。また速乾性に関しても、同じ生地厚であればコットンより早く乾燥する。
- 虫に食われやすい
ウールやカシミヤ、シルクなどのやわらかい動物性繊維は、衣類害虫に好まれやすい。
- 擦れて穴が開きやすい
ウールは繊維長が短いため、擦れると繊維が抜けやすく、化繊や綿素材と比べて生地が痩せて穴が開きやすい。
- 縮みやすい
洗濯で縮みやすい特徴を持つウールは、縮みにくくする加工を施したウォッシャブルウールであっても多少の縮みは避けられない。
- 斜行による歪みが生じやすい
ニット素材の特性上、洗濯すると糸の繊維が膨潤して撚りと逆方向に戻ろうとする力が働き、生地が斜め方向に変形して製品の形状に歪みが発生することがある。
- ウール独特のにおいがする
動物繊維の特性上、洗濯時の脱水後など湿った状態で独特のにおいを感じる場合があるが、乾燥後はにおわなくなる。
本稿は繊維加工会社・試験機関への取材と参考文献を元に編纂。
参考文献:『羊毛の構造と物性』日本羊毛産業協会編 繊維社刊
サイズガイド
推奨サイズ
| Size | XS | S | M | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|
| 体重(kg) | 42~52 | 50~60 | 57~67 | 64~77 | 74~85 |
| 胸囲(cm) | 78~84 | 80~88 | 84~95 | 92~102 | 100~110 |
製品サイズ


単位:cm
| Size | XS | S | M | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|
| 着丈 | 67 | 70.5 | 72.5 | 74.5 | 76.5 |
| 肩巾 | 39.5 | 42.5 | 44.5 | 47.5 | 51.5 |
| 身巾 | 53 | 58 | 60.5 | 64.5 | 69.5 |
| 裾巾 | 49.5 | 54.5 | 57 | 61 | 66 |
| 袖丈 | 55 | 60.5 | 61.5 | 63 | 64.5 |
| 袖口巾 | 9.5 | 10 | 10.5 | 11 | 11.5 |
※生地の伸縮や縫製の誤差等で実寸と記載の寸法に違いがある場合があります。
※着用や洗濯により生地の収縮が発生するため、寸法は経年で変化します。
着用イメージ
サポート
製品ケアについて
- 洗濯は中性洗剤を使用し水温30℃以下で行ってください。
- 洗濯は単体かネットに入れて行ってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- ウールの特性上、湿った状態で独特の臭いを感じる場合があります。
- 乾燥機は使用しないでください。
- 乾燥はシワを伸ばし形を整えてから日陰で吊干ししてください。
- アイロンは中温設定でスチームを使用し軽く当てる程度にかけてください。
- スナップボタンおよびプリント部分に直接アイロンを当てないでください。
- プレス機の使用は避けてください。
- 洗濯や高温により多少の収縮が生じる場合があります。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や乾かし方、撥水ケアについては、SUPPORT「製品ケア」内、Merino Shirtのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
全国:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(沖縄県除く日本全国)/950円(沖縄県)
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後5日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

























































